【ネタばれ注意】ポケモン考察②

アルファサファイア 

 

エピソードデルタにおいて、デオキシスを捕獲した。 

 

草むらからトレーナー、ジム戦、四天王、チャンピオン、デオキシスの捕獲、及び、エピソードデルタ以降の必要に応じた対戦の全てを含めて、一度も「逃げる」事はなかった。そして、全ての対戦において、無敗である。現実での時系列ではなく、タイトル時系列を考慮すると、ダンデの”無敗伝説”のおおきな動機の一つとなりえる。 

 

この作品におけるポイントは、流星の民として、ヒガナから認められることである。伝説のポケモングラードンカイオーガゲンシカイキは、いわゆる自然への畏怖を表している。作中の難破船は、自然への人間の技術力に対する限界の指標の一つである。 

 

レックウザ、龍との絆の表現。共に未知なる脅威(デオキシス)と戦う。タイトル時系列では、キバナやダンデなど、龍が宝を守る象徴として成立する1つの歴史的転換点です。 

 

 

 

 今までの作品すべて含めて、「表現」であることに対しての理解が必要である。明記するとすれば、AZは生命倫理に反していない。もちろん、作中の文脈を読み取ると、フラベベの存在そのものがAZにより、いわば”発明”されたと、考えるだろう。だが、そうではない可能性もある。そもそも、表現をするために、その事実があったとすれば、その会社の経営そのものが成り立たない。ということは、会社として経営している事実がある以上、その事実はない。ということは、作品を通しての、その時代における「表現」であることを示す。例えば、3000年は、人間の寿命が100年であるから、その視点から見れば、長い時の流れを表現しているということ。こうした観点から考えると、フラベベによる再会は、生き分かれた「妻のそばにいた」ポケモンが、時空を超えて出合えたのである。つまり、AZにとって、妻が生きて居ることを知ることが出来たのである。人として、寿命が長いAZは、それほどまでに妻に恋焦がれていた、ということを示しているのではないだろうか?現実世界では、3000年生きることは出来ないかもしれないけど、表現の上では、人間の寿命が100年である基準から考えると、3000年生きることは、ありえないし、長生きであると感じ、そこが、狙いなのである。もしかしたら、妻はべつの時空で、生き返っているかもしれない。お互いに思い出がある以上、フラベベを介して、花言葉で、時空を超えて、意思疎通が図れたということである。特にペットを飼っている人は、AZの気持ちが、より鮮明に感じ取ることができるのでは、ないだろうか?そうしたことも踏まえて、前述のTo.AZ From.Pのメッセージに繋がるのである。 

 

ウルトラサン 

異世界もしくは平行世界への関心 

ゲーム内の表現による各世界、各団体との”交流”。 

 

エピソード RR(Rainbow Rocket) 

 

レインボーロケット団 

それぞれ悪の組織が勝った世界戦のボス達である。 

 

初代レッドとグリーンは、サカキを倒すためなのか、アローラ地方に存在している。アローラの土地にいるチャンピオン(主人公)とカントーのチャンピオンが闘います。そして、誰がサカキに挑むべきなのか、というサカキへの挑戦権も兼ねての戦いということなのでしょう。ここで、この地の主人公が勝ちます。また、この世界線では、レッドよりもサカキの方が強いわけですから、客観的に、この地のチャンピオンとしてレッドすら倒せないようなら、サカキに挑んでも、ある意味倒せないと感じるでしょう。また、メインのポケモンであるジガルデまで含めて捕獲できているからこそ、悪の組織からポケモンを守ることができるでしょう。 

 

全体的に、これが意味するのは、それぞれの作品における主人公は、それぞれ別であるということです。いわば、同じ事象に対して、それぞれの解釈、存在が別々に存在しているということです。いわば、各地の人間が、ひとつの出来事に対して、同時多発的及び時系列的に影響を受けあっている私たちと、なんら、変わりありません。 

 

こうした観点から考えると、例えば、ダイヤモンド・パールディアルガパルキアとスカーレット・バイオレットのコライドン・ミライドンというように、地域によって、それぞれの「時」の「解釈」や「象徴」が異なるということです。こうすれば、同じ我々にとっての「時」としての解釈や表現は、作品の表現としても同様であるということです。これは、作品ごとに決まるキャラクターの別も、主人公の地域別も、この観点から、合理的なのかもしれません。 

 

また、改造ポケモンは、言わば、本人が書いた論文を他人が自分で書いたかのように表現する剽窃と、なんら、変わりないです。共著や、本人の同意がある場合は、別です。 

 

 

 

 

その上で、レインボーロケット団についてです。ここでの闘いは、タイトル時系列として、後の剣盾のガラル地方やPLAのヒスイ地方に影響を与えたのでしょう。剣盾では、ゲーチスの装着しているアイテムと同様のモノがありますし、PLAで主体となっているのは銀河団です。いわばウルトラサンでのポケモントレーナーにそれぞれの世界線の悪の組織が倒されたわけです。すると、悪の組織はチャンピオンに重きを置く考えになったのかもしれません。ここでの闘いが、前述のフューチャーモノクルへと繋がったと考えるのが妥当です。世界線から考えると、他にプレイしていて、悪の組織を倒せなかったプレイヤーは、一定数存在すると思うので、無理はないでしょう。倒される前の段階から、サカキが連れてきたということです。また剣盾におけるスカル団の描写にも、つながります。世界征服感がなくなっています。銀河団においては、過去に戻って、共闘しています。 

 

銀河団。ここで、もう一つキーポイントです。その主題とは移り変わる人の心です。つまり、この団体も過去には、ウォロと対比して考えると、世界を守る側だったのかもしれません。つまり、ウルトラサンの時間帯にチャンピオンの力を認めた銀河団のアカギは、主人公に負けたことと、剣盾でのガラル図鑑の完成によって、かつての組織の目的に立ち返ったのです。だから「時」と「空間」を表すディアルガパルキアであり、創造神のアルセウスです。悪ではなかった時に、戻してください。と。 

 

アルセウスフォンには、剣盾の緑色表示の測定システムが内臓されているかもしれません。だとしたらエーテル財団が開発したのでしょう。よって主人公は技術提供を受けるのは可能でしょう。 

 

アカギは、あの頃に戻れたら、いまの状況は変わるのか?と考えたのか。 

 

ウォロのアジトを突き止めるための作戦だったのか? 

本心なのか言えなかったのか。それを繋ぎ止めるのは、信頼だ。 

 

ウォロはどうして世界を「反転」させたかったのか? 

止められるとしたら、主人公だ。 

 

それぞれ何を求めていたのか? 

 

信、たりえる、その道とは? 

 

この時代で出来たなら? 

 

移り変わる人の心。 

善にもなりえるし、悪にもなりえる。 

どこの時代も、どの組織も、例外はない。 

だから、人としての道は忘れてはならない。