野球論

 

ピッチャーに楽をさせろ。 

野球は、基本、9回裏まで試合を行う。ピッチャーに、1回から9回まで楽に完封することを目指す。そのために、球数制限を越えないことが必要だ。すると、いかに、打ち取らせてアウトを取るかがポイントである。毎回のイニングで必要なのは、3アウト。1アウトを取るために必要なのは、ストライクのみでアウトを取る場合、最短で3球が必要。とはいうものの、だいたい目にする場面は、ツースリーの,いわゆるフルカウントだ。この時点で5球。バッターは、塁に出ることを目指しており、感覚として平均2球はファウルになる。となると5+2=7球が必要。ただ、3振で1アウトまで、あと1球。ここで打ち取るとした場合、8球で、ワンアウトである。そして回は、続く。残り2アウト。同様のパターンが続いた場合、1回で、8球×3アウト=24球が必要。これを打ち取らせて取れば、1塁に野手が送球して1アウト。理論上、一人1球で、3者凡退で「打ち取れば」、1回3球ですむ。そして、3球×9回。27球で完封だ。 

 

1回の守備に、24球が必要な野球理論と 

1試合27球を想定する野球理論。 

どちらが、楽だろうか? 

 

打ち取らせて取ることをイメージするだけで、肉体的にも精神的にも楽が出来るし、プレイヤーとして長く続く。 

 

バッターは、戦況を見極め、必要であれば、 

次のバッターがいかに打ちやすい場面に出来るのかを想像せよ。 

ただし、4番は、ホームランにこだわれ。 

 

シーズンの段階にもよるが、特に、次の選手が記録や賞が掛かっている場合がある。シンプルに言うと、盗塁王を目指している選手がフィールドにいたら、4番でも、相手ピッチャーに盗塁を阻止させないバッティングプレーをしろ。 

 

若干、矛盾するかもしれないが、要は、チーム全体として得意分野の記録をチーム全体でそれぞれの選手が全て取れ。一つの球団に、バッター王、盗塁王、連続奪三振、完封記録、連続出場記録、連続ホームラン、盗塁阻止、シーズン優勝後まで、エラー0、とにかく一つの球団で、全部の記録を奪い取れ。味方はもちろん、必要なら、相手プレイヤーでも、それが出来るチャンスを作れ。