【ネタばれ注意】ポケモン考察

 ガラル図鑑完成させたので、剣盾のポケモンの設定と「ポケモン世界一本説」について考察しました。これは、公式見解ではなく、個人的な考察です。なお、筆者のいままでのポケモンシリーズのプレイソフトは、緑、金、銀、クリスタル、ルビー、リーフグリーン、ダイヤモンド、ブラック、剣盾です。プレイしていない作品があるので、考察で根拠が足りないところがあるかもしれませんが、ご容赦ください。なお、この内容は、ネタばれを含みます。内容を知りたくない方は、読まないでください。  

  

  

  

  

  

 作中(剣盾)の図鑑には、ガラル地域に存在するポケモン全てが掲載されているわけではありません。(ヨロイ島図鑑では、ディグダ探しで入手できるアローラ地方の御三家。カンムリ雪原図鑑では、ケルディオレジギガスコスモッグコスモウムダイマックス・アドベンチャーポケモンウルトラビーストです。) 

  

 雪原の洞窟とポケモン研究所は何らかの関係がある可能性が高いです。その根拠は、いずれの建物内にも、入って右側奥に「緑色表示の測定システム」があるからです。この時点で、両者に関係があるとすれば、三闘士を探すためにカンムリ雪原に来たソニアが、ダイアドの洞窟には立ち入っていないことに疑問を感じる方もいるかもしれません。ですが、ダイアドの現場に行けない理由として、チャンピオンになっていなければ、バドレックスの威厳に負けてイベントが発生しないことから、ソニアはチャンピオンじゃないため認められていないと考えられます。他のメンバーは、直接的な関係者なのでしょう。  

 ローズの本当の目的が、エネルギー問題よりも世界各地の伝説のポケモンの捕獲だったとしたらどうなるでしょうか。そしてその目的が、1.世界征服という可能性か、2.悪の手に回らないように尽力してたという可能性が考えられます。  

 ここで以下の2パターンの仮説を提示します。根拠はピオニーのリーグカードからなのですが、その捉え方によって、仮説が変わります。  

1.ローズ悪役説。各地の伝説ポケモンを捕獲して「悪用」を考えている場合です。ピオニーのリーグカードから、「喧嘩で2人の間にヒビが入って」いることがわかります。この内容をそのままの意味で捉えれば、ピオニーがローズの伝説捕獲計画を阻止するために尽力した可能性があります。また、ピオニーが研究員から何らかの方法で、でんせつのメモを入手したと考えられます。  

 2.ローズいいやつ説。各地の伝説ポケモンを捕獲して「保護」を考えている場合です。ピオニーのリーグカードから、「喧嘩で2人の間にヒビが入って」いることがわかります。しかし、日本では、「喧嘩するほど仲がいい」という知恵があり、この解釈の場合、ローズはピオニーと協力していることになります。そして、ピオニーのリーグカード後半による説明での、ローズが委員長になり、ぱったりと姿を消したことにもつながります。なので、ローズからピオニーに、でんせつのメモを託しているという可能性も考えられます。  

 いずれのパターンにしても、ピオニーがバドレックスを入手するための「キズナのタズナ」を作る技術があることと、”運よく”バドレックスの銅像の被り物が、部屋の机の上に置かれていることに、繋がります。  

  

  

 ガラル地方の伝説捕獲計画自体は、極秘事項である可能性が高いです。その理由は、ダイマックス・アドベンチャーで伝説とウルトラビーストを全部捕まえた後に、ピオニーに話しかけたところ「ふしぎなメモ?」の穴埋めに変化はなかったからです。ネクロズマをピオニーに見せた後に、チェックマークが付きますが、「ふしぎなメモ?」の文字はダイアドのポケモンを全てゲットした後でさえ、完全に解読されなかったということです。バドレックスや三鳥、さらにレジ系などは穴埋めが解読されますよね。なので、全部捕まえたなら解読されてもいいはずなのに、穴埋めが解読される設定になっていないから、伝説捕獲計画自体が、極秘事項である可能性が高いのではないか、と予想しています。  

 では、それが何を示唆しているのかというと、各地の伝説がガラル地域に集結している事が悪用される危険性があるからではないでしょうか。例えば、他の地域の伝説のポケモンがガラル各地で暴れたら、それまでにガラル地域に伝わっていた「剣と盾の伝説」が覆ってしまいます。これは、ガラル政府にとっての危機を示すことと同じです。ここで、「ポケモン世界一本説」から示すと。”どこの地域の人間も、それぞれの伝説ポケモンがいるという共通認識が共有されている”はずですが、おそらくガラル国内では、表向きは、それを国民に対して伏せている可能性があります。なので伝説捕獲計画自体に、世界全体のパワーバランスを崩壊させる可能性があるということです。 

  

 2.ローズいいやつ説についての理由の続きです。どこの段階までのクリアか分からないのですが、ポケモン世界内の美容室の髪型候補に「ネオ・ツーブロック」がありました。実はこれ、ローズの髪型と一緒なんです。これを見た時に、ひとつの疑問が浮かびました。一般的に、美に関心がある人であれば、「髪型って憧れの人・理想的な人とおなじ髪形をしたいという気持ちがあるはずなのでは?」そうだとすれば、世界征服を狙っているローズとおなじ髪形をしたい気持ちになるでしょうか?  

 ローズがいいやつだったとしたら、ガラル地域のエネルギー問題を”解決”する手筈が進んだから、表から”引き下がった”のかもしれません。だとすると、表向きは「主人公が各地のダイマックス騒動を止め、阻止した主人公、万歳」というシナリオになるわけです。また、仮にローズが悪い奴だったとしたら、世界征服を企んだ人間として捕まります。だとすると、主人公は「世界を守った英雄」になるわけです。そしていずれの場合でもストーリーは成立します。  

 まだ話はこれで終わりではありません。実は、あの洞窟にいる関係者がどこの所属の人間なのかということを示す証拠があります。前述では、ダイアド内のポケモンウルトラビーストを全部捕まえた後、ピオニーに話しかけたが、メモに変化はありませんでした。しかし、シャクヤから「フューチャーモノクル」というアイテムを貰うことが出来るのです。この「フューチャーモノクル」は、仮面舞踏会に参加する際につける片目のサングラスです。そう、プラズマ団ゲーチスの右目に装着しているアイテムに色も形も酷似しているのです。ゲーチスとシャクヤに何か関係があるかもしれませんが、確実にゲーチスのモノであるとの確証はないので、酷似していると表現しました。すくなくとも、ガラル地方ではプラズマ団が関係している可能性があるのではないでしょうか。  

 ここに関係性があれば過去作から剣盾への「ポケモン世界一本説」が必要です。  

 では、ここから「ポケモン世界一本説」についての根拠を示します。まず、メガシンカのある世界とメガシンカがない世界で世界観が分けられているという話です。メガシンカの発祥の地はORASホウエン地方で間違いがなく、また、XYのカロス地方などでメガシンカが伝承されていることも間違いではありません。ここで注意が必要なのが、メガシンカの仕組みです。その仕組みとは、キーストーンとメガストーンを主人公がアイテムとして持っていれば、戦闘中にポケモンが進化できます。つまり、進化するにはキーストーンとメガストーンが必要であるということです。ということは、この2種類の石を、どこかの段階で他の地域に持ち込んでいたとしたら、どう解釈できるでしょうか。ORASが起源であることと、それがXYに伝承されていることに辻褄が合います。確か、ダイパでも石はありましたが、その様なメガシンカの可能性がない地域というだけです。つまり、他の地域にメガシンカの技術を用いたく無ければ、その地域に対して、石の流通を抑えるだけでいいのです。他の地域には、その石がないからメガシンカ出来ないだけの話です。  

 次に、各ソフトに同じアイテムがあるから説。マチスのサインは、其の地域では彼に勝たないとゲットできないからだけど、彼が旅行しているとしたらどうでしょうか?地元に来ていた有名人であるマチスにサインを貰ったからではないでしょうか?それは現代の消費行動と同じで、モノが流通していることを示しているのではないでしょうか?違うソフト(地域)に各地の人やポケモンの往来があるということです。何故、其の商品の流通が主にシナリオ内にないのかというと、「ポケモン」はこの現代世界では、育成と図鑑完成がメインのゲームだからですね。そういったアイテムが欲しければ、別のソフトを遊べばいいんですよ。だから、単純にゲームの仕様でそういうのが”描かれていない”から、”それぞれの世界が別世界であるかのように感じ”るということでは、ないでしょうか?  

 余談ですが、ソフト全体の世界観として、共有できる内容があるとすれば「隕石」に何かがあるってことですよね。具体的に、それが何かはわかりませんが。剣盾にも、ワイルドエリアに巣穴があって、そこからポケモン出てきますよね。もしかしたら、過去にこのワイルドエリアとされている範囲内に隕石が落ちてきたのかもしれません。そうすれば、このワイルドエリア内にポケモンダイマックスさせる巣穴があることに納得ができます。また、このワイルドエリア内のポケモンダイマックス出来るからこそ、高い城壁で囲まれているのかもしれません。ローズがポケモンリーグの問題を引き起こしたとき、ワイルドエリア内、大丈夫だったんでしょうか?  

 最後に、ピカブイと設定が繋がらないとされている考えもあるようです。しかし、これと似た仕様の設定は、すでに他のソフトでもあります。それはサファリパークです。また、ピカブイは、Switch画面を撮影できるようになったから、ここから着想を得て制作されたのではないでしょうか。なので、世界観自体は、共有されているとみて間違いないのではないかと予想しています。以上が「ポケモン世界一本説」の根拠です。  

 話を戻します。「ポケモン世界一本説」の観点から、剣盾作中の「フューチャーモノクル」についての考察です。BWでNが主人公との関りの中で変わっていく。そして、BW2ではNとゲーチスが対立。「其の後、何かがあり、Nとゲーチスが和解。もしくはゲーチスの引退、改心、あるいは亡くなった。」ということがあったと仮定すると、ポケモンを保護しようというNが、ガラル地域でプラズマ団を率いている可能性がありますよね。  

  

 隕石に関連して、ムゲンダイナについての考察です。キバナのジムの地下にあるたまご型の欠片があります。ふと、思ったのですが、隕石にしては綺麗な丸です。隕石のイメージというのは、もっとゴツゴツしていますよね。このことから2つの仮説について言及したいと思います。  

 1.宇宙のどこかからたまご型の欠片の中にムゲンダイナが入っていた。それがいまのワイルドエリアに落ちてきて、ジムの地下に移されたという仮説です。  

 2.隕石として落ちてきたムゲンダイナがガラル地方で暴れた。人間とザシアン・ザマゼンタの力で”封印”したから、あの丸い型になっているという仮説です。  

 ただ、この2つの仮説のうち、2つ目の仮説の方が有力です。その理由は、ムゲンダイナが暴れなければ、ブラックナイトの伝説として残りようがないからです。1つ目の仮説であれば、ブラックナイトが発生していないことが考えられます。  

 なので、封印説であると仮定して話を進めます。封印したから、ブラックナイトを止めた英雄伝説が生まれた。そうすると作中で描かれているタペストリーや像があることに納得が出来ます。ここから、さらに話を発展させて、ムゲンダイナとダイマックス技術が、相互に関連している可能性があることについて示します。  

 ムゲンダイナ封印の伝説を知っているガラル地方の人間たちは、技術力向上に伴いムゲンダイナの力を技術移転しようと考えたのでしょう。その過程で、ここ数十年の間にマグノリア博士によって発見されたのが”ガラル粒子”だったのではないでしょうか。何千年も前に隕石が落ちてから、ここ数十年の間にガラル粒子が発見されるまでタイムラグを感じるかもしれません。この部分に関しては、当時のガラル地域の人間はザシアンとザマゼンタの力で封印は出来たものの、ムゲンダイナを研究するための人間の技術力の進歩が伴っていなかったため利用することは考えていなかったとすると納得ができます。また、作中で描かれている、ここ最近のローズ率いるマクロコスモス社の急激な成長は、この技術力に裏打ちされていたということなのかもしれません。また、ゲーチスが所持しているアイテムと酷似したアイテムが貰えることから、プラズマ団が関わっており、表向きは”エネルギー問題”ですが、実はポケモンを保護する方針になったのかもしれません。当時のガラル地域の人々は”封印”したムゲンダイナを”宝”として守ることから、龍をモチーフにしたキバナのジムで保管していたと考えられます。映画でも、ドラゴンが守っているのは”宝”です。  

 ポケモンを保護する方針になった根拠は、ウルトラビーストの存在です。サン・ムーンのアローラ地方で、その存在が発覚しました。エーテル財団プラズマ団に何か関係があるのかもしれません。ということは、ダイマックス技術がダイマックス・アドベンチャーの技術につながる仕組みになったとは考えにくいです。すでにUSUMで、ウルトラビーストの所に行けるからです。あくまでも、ガラル地域の技術力はダイマックス技術までで、その先のダイマックス・アドベンチャーにつながる技術はエーテル財団のものと関連がある可能性が高いです。ガラル地方では、ウルトラビーストを確保し、そのためのポケモントレーナーを選抜するためにガラルトーナメントが開催された。表向きはポケモンリーグですが、本来の思惑は、ウルトラビーストを確保できる強いトレーナー探しのため。そして優勝した主人公の力を借りて、ウルトラビーストの”保護”をすることが目的だとすれば?  

 だからこそ、バドレックスがチャンピオンになるシナリオまでクリアしていないと先に進めないという設定に繋がるのかもしれませんね。それでは、ダンデのローズに対してのトーナメント後にローズに協力する話の解釈です。チャンピオンとして無敗伝説を誇るダンデは、「自らを強いと自負し挑戦者に負けるはずがない。確実に優勝できる。」と考えていた。また、大会後にウルトラビーストの捕獲計画を知っていたとしたら、ガラル地域のチャンピオンに昇り詰める程のキャラクターなのですから、負けてはならないとの信念からくる発言だったのかもしれません。  

 その大会の過程で、ダンデよりも強いトレーナーが現れたとしたら、それはある意味で”嬉しい誤算”だったはずです。計画を知っていたローズもダンデも王族もマグノリア博士も、予想外の出来事だったからこそ、主人公の力を図るためにローズが”事件”を起こしたのではないでしょうか。そして、この理由があったからこそ、ガラルトーナメント決勝戦の当日だったのではないでしょうか。まどろみの森でのソッドとシルディ、主人公、ポップのやりとりについてです。ここに、なぜ王族が来たのか推察すると、まどろみの森は、王族と一部の人間にしか、立ち入ることを許されていなかったからではないでしょうか?伝説のポケモンであるザシアンとザマゼンタを守るために、まどもりの森の言い伝えが始まったとすると納得が出来ます。さらに、研究員が王族に願い星を渡し、心を”入れ替えて”いるので事件後も研究所に残れるのでしょう。  

 意図的にダイマックスさせたタイミングの証拠としては、トレーナーの右腕にある特殊な機械でガラル粒子の作用を及ぼせるからです。マグノリア博士が発見したガラル粒子の技術がガラル地域に一般的に普及している証拠です。また、ガラルトーナメント自体も国民を守るためであったと考えることが出来ます。トーナメントの観客。あれだけの数の人間が一箇所に集まっているんです。ムゲンダイナが出現するナックルシティは、タウンマップによると10番道路間の一山を隔てて建設されていますし、大会のため人が少なくなっているはずです。なので意図的にダイマックスさせた影響がジム各地で作用したとしても国民を守れる手筈を整えていたのではないでしょうか。  

  

 

 

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「ネオ・ツーブロック」と「フューチャーモノクル」の証拠