【経済論評】起業家推進のシナリオ

 日本国家における終身雇用制度のシナリオから起業家推進によるシナリオへの転換へ。終身雇用制度のシナリオとは、特定の企業に入社し定年退職まで働き続けることを目標とした国家の働き方に対する国民への指標である。いわゆる団塊の世代に当たる年代が主にこの考え方の元、働くに対しての意識が醸成されている。また、この働き方は、近年の金融危機による大企業の倒産などで、それが約束されていない事実に直面している。 

 国家として、この終身雇用制度としての働き方から、株式会社の仕組みそのものを活用した起業家推進の働き方への移行を検討してみるのも、働き方改革における取組として一考する価値があるのではないだろうか。これは、オンラインサロンや、クラウドファウンディングといった資金調達における経済の仕組みとは異なる。株式会社としての起業を推進するものであり、この経営者としての「働き方」を推進するという意味である。